ハートウォーミング!「しゃばけ」って本を知ってますか?

リラックス

 心がすさんでしまう時はありませんか?

今回お勧めしたいのは、読むだけで心がなんとなく温かくなる「妖怪」がいっぱいでてくる本です。

国内、海外の本を乱読した私が、一番心が荒れている時に読む本です。

知らないうちに心が緩んでいきます!大好きな本です。

なぜ、しゃばけ をお勧めするのか

 *注意はしますが、ネタバレ注意です。気になる方はお避けください!

 近頃は、例のウィルスで仕事が減ったり、無くなったり、人に会えなくなったりでストレスがいっぱいですよね。

私も最近、引っ越してきたので周りに友人もおらず鬱々した日々を過ごしています。

そんな時に、約に立つのが本です。小さいころから読書が好きでこれまで、国内外問わずいろんな小説・エッセイ・ドキュメンタリー等々を読んできました。増えすぎて、売ったり捨てたりもしていますが、今まで読んだ本は3000冊は超えると思います。このころにkindleがあれば・・・と悔しいです。

 そのなかでも、一押しで読後感がいいのは「しゃばけ」です。シリーズ化されているので知っておられる方も多いと思います。

小説のなかには(特に日本の本の一部)、想像の余地を残す、という名目で結局なんだったのかわからない残念な小説があります。わたしは、そのような文豪ぶった小説が大嫌いです。

そうならないようにしようとすると、今度は説明に終始するか、ありえない結末になったりしています。もちろん、わたしは書けないので偉そうにいえませんが、嫌いなタイプの本を読んでしまうと、   時間を返せ!と叫びたくなります。

今回ご紹介する「しゃばけ」は皆さんの時間を決して無駄にはしません。

しゃばけは、妖怪がいっぱい出てくる本です。そう聞くと、出来の悪いホラーに聞こえますが、違うんです。あまりにあったかい雰囲気なので、自分も混ぜて欲しい!と切に願います。

人間でも妖(あやかし、と読みます。ここからは妖でお願いします。)でもいいです。みんなが集っている、「離れ」にわたしも混ざって、わいわい酒盛りをしたいです。

話しがそれましたが、「しゃばけ」は、この世の中で辛いことがあった時、仕事がうまくいかないときや、失恋しちゃた時とか、孤独を感じておられる時などに是非読んでいただきたいです。

わたしにとっては、こころを浄化してくれる本なので、シリーズ通して何度も読んでます。

いっぺんには説明できないので、今回はシリーズ1冊目の「しゃばけ」に絞りお話しさせていただきます。


ハートウォーミングな本 しゃばけ とは

*エンディングなどは書きませんが、しつこいようですが、ネタバレ注意かもです。

 舞台は江戸時代です。

主人公は一太郎といいます。この一太郎の両親がそろって甘く、羊羹に砂糖をぶっかけたかのごとくに甘いのです。お江戸中に響きわたるほどに、大甘な両親なのです。

落ち着いた世の中で、戦などはなく一番怖いのは火事、という世の中です。

主人公の一太郎は、かなりかなりの病弱です。一か月も寝込まないでいると周りがびっくりするぐらいです。なぜ、それでも、江戸の世で死なずに生きていけるかというと、一太郎の家は江戸の日本橋に 廻船問屋兼薬種問屋を構える大金持ちなのです。名は長崎屋です。ちなみに薬種問屋は、一太郎のためのお薬を集めていた結果、できたそうです。

一太郎は、そのような大店(おおだな)の一人息子で跡取りなのです。

朝、といっても昼に近い時間に起きていっても、よく起きてこられたと喜び、咳一つしただけで大騒ぎになります。

もちろん、お小遣いもたんまりもらってますが、病弱で外出もままならないため、使う暇(いとま)がありません。

一太郎は10代の後半です。この時代のその年齢であったらしっかりと仕事をしている年齢です。

表向きは、薬種問屋を任されていることになっていますが、寝込むのに忙しくたまにしか店にでることはできません。

お金はある、親は甘い、ということでは、とんでもない放蕩者か嫌な奴になりそうなものですが、一太郎は、とても優しく賢い青年なのです。

寝込んでも、寝込んでも、床上げ(病気が落ち着き、日中は布団を押し入れにしまう状態にねること)が、出来しだい店に出ようと涙ぐましい努力する姿は他人ながら、応援してしまいます。

見た目も、可愛らしい優男タイプのハンサム君です。家柄も手伝って、縁談が引きも切らなく舞い込んできます。でも、そう簡単に、縁談を受けるわけにはいかないのです。実は、一太郎の祖母は齢(よわい)3000年の大妖なのです。そのため、一太郎は妖を見ることができ、声を聴くことができるのです。

 一方、一太郎を甘やかしているのは両親だけではありません。

一太郎が5才ぐらいに頃に、兄や(男子の子守りのようなもの)がやってきました。

仁吉と佐助です!

この二人は、一太郎の両の親よりもさらに甘い!お江戸いえ日の本(日本)の大事よりも一太郎が大切だと本気で思っています。そのため、この段階では、10代も後半というのに、若だんなの身であるのに、時には「一太郎坊っちゃん」と呼び、若だんなに嫌がられています。

この、感性が並みと違う二人は実は「あやかし(妖)」なのです。

仁吉は万物を知るという「白沢」なのです。佐助は弘法大師の直筆のお守りに書かれた犬が絵から抜き出た、「犬神」です。二人とも百年千年生きてます。だから、一太郎若だんなよりちょっと年上に見える年齢に常に化けています。

仁吉は、一太郎の代わりに薬種問屋を切り回し、寝込んだ時にはそばを離れず、寝込んでなくても若だんなが無理をしないかしっかりと目を光らせています。また、この仁吉が男前!なんです。集金回りなどでほかの何件かのお店を回ると、袖が重くなるほどのつけ文を入れられてしまいます。ですが、仁吉は若だんなだけが大事なので、何の感情もわきません。ひどい時には、床(布団)で退屈している若だんなの気晴らしに一緒に見たりもします。千年の間、好きな人(妖)がいるので、人間を好きになることはないのでしょうか。でも、仁吉は本当に強くて賢くて素敵なので、女性ならファンのなってしまうのは間違いないです!

佐助は、これもいい男です。仁吉のような美男ではありませんが、偉丈夫(大男)で力が強く廻船問屋に沢山いる水夫(かこ)たちにも一目置かれている存在です。仁吉はクールですが、男気あるのは佐助のほうかもしれません。佐助も坊っちゃん大事には、変わりなくちょっと咳をした、顔が赤いなどがあるとすぐに坊っちゃんを布団です巻きにしてしまいます。ごつい顔でかいがいしく若だんなのお世話をする様子は、ほほえましくなります。

 ほかにもたくさんの妖がでてきますが、全部は説明できないのでお気に入りの家鳴(やなり)をご紹介します。
 みなさんはの家は、ギシギシいうことはありませんか?それは、家鳴のせいなのです。人間の目には見えない小鬼で天井裏などに潜んでいます。これが、動いて家が鳴るのです。家鳴はまあまあ怖い顔の小鬼ですが、お菓子が大好きでとっても甘えん坊です。しゃばけにはこの家鳴がたくさん出てきます。
家鳴のいる家は栄えていると言われているので、皆さんのおうちがギシギシいうのは家鳴のせいかもしれません。柴田ゆうさんの挿絵がとても可愛くて、愛おしくなります。わたしは、昔は家がギシっというと怖かったのですが、今は家鳴がいるのだと思って怖くありません!

ほかにも魅力的な妖がたくさんでてきます。ぜひ読んでいただきたいです!


しゃばけシリーズ第一巻 しゃばけ

 若だんなが、兄やの目を盗んで夜間の外出をしているところから始まります。(この外出も、一太郎らしい理由があるのですが、今は、言わないでおきます。)帰り道で、辻斬りらしきものに出会って殺人事件に巻き込まれてしまいます。

そこから、体が弱く自分では動けない若だんなは、兄ややらたくさんの妖やらの手を借りて事件解決を試みるのですが、次々に危険も迫ります。でも大丈夫です。若だんなは体は弱いのですが、頭脳はかなり明晰なのです。

また、妖の一つとして、器物は100年たつと付喪神になるとのことです。人、に100年の長きにわたり大切にされてきたためらしいですが、蔵に置いてある物も付喪神になりようです。例えば、屏風、鈴、根付、茶碗などさまざまな器物がなります。そのように付喪神になった物も妖の仲間です。このことがこのお話しでは、大きなキーポイントになります。

 そのうち、また、殺人が起きどうやら「薬種問屋の若だんな」が狙われている、という話しになります。どうやら、相手は特別な薬を狙っているようなのです。この薬は、なぜ若だんながこんなにも体が弱いのか、にもつながっています。

殺人がこのまま、どんどん起こります。でも、感性のずれた長崎屋に集う妖たちののんびりしたムードで、血なまぐさい感じはしません。

 このお話しは、江戸の裕福な生活から庶民の生活まで、おもしろく描かれています。ストーリーと共に楽しんでいただけます。特に、私は食いしん坊なので、江戸のお菓子屋、食事を読むのが大好きです。

私の勧める一番の見どころは、兄やたちの若だんな大事の部分です。人間が人を大切にする、というのとちょっと違う過保護ぶりが面白く、笑ってしまいます。

これ以上お話しすると、読む楽しみがなくなってしまうのでこれぐらいにしておきます。

作者 畑中 恵さんとは

 1959年(昭和34年)高知県生まれの名古屋育ちの方です。漫画家アシスタント、書店員を経て漫画家デビュー。その後、小説講座に通って作家を目指し「しゃばけ」で、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。しゃばけシリーズのほかにも、妖や付喪神がでてくるお話しや、江戸の生活を語った面白い作品があります。私は、ファンなので楽しく読ませてもらっています。

まとめ

 今回は読書好きな私が、一番好きなシリーズ「しゃばけ」の第一巻についてお話しさせていただきました。このシリーズはとても人気で10冊以上出版されています。どの刊も読後感がよく、読み終わったらほっこりします。時々、短編などでう~んとなる作品もありますが、それもほかの作品を引き立たせるのに一役買っているかもしれません。

体の弱い若だんなが、必死で役に立とう、一人前になろう、という姿は清々しく、自分の悩みなんて小さいなと感じさせられます。気持ちを前向きにしてくれるシリーズです。どの刊から読んでも、楽しんでいただけますが、兄やたちや妖との関係や、幼馴染の成長など根底に流れるストーリーもあるので、できればこの第一巻から読んでいただきたいです。

余談ですが、うちには11才のねこがいます。ねこは20年生きると、猫又という妖になります。うちでは、ちゃんと20年生きて猫又になるように言い聞かせています。
それぐらいしゃばけシリーズは、私の生活に影響を及ぼしています。

 この世の中に不条理を感じる方や、心のうちにしこりのある方などに丁度良く現実逃避させてくれる一冊です。

お勧めです!

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